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夏休みも半ば過ぎの8月上旬、本校の1階にある書道室を訪ねた。書の学習や鑑賞用として古人の名跡が収められた「法帖(ほうじょう)」に向き合い、黙々と筆を運ぶ部員たち。そこには、締切間近となった高文連石狩支部書道展(8月8日~10日)への出展作品の仕上げに没頭し、暑さをも吹き飛ばすほどの気迫に満ちた姿があった。
本校の書道部は、3年生1名、2年生3名、1年生3名の計7名からなる。部員がいつも心がけていることは、「無心に、そして気持ちを書にぶつける」だ(部長の三好さん)。作品の研究や鑑賞を通して、切磋琢磨し個人の力を伸ばすとともに、部員同士、心を合わせて行う活動にも力を入れている。本年度の静修祭オープニングでは、吹奏楽部と合唱部が奏でる『Let It Go~ありのままで~』のメロディーに乗せて、書道パフォーマンスをみごとに披露し、チームワークの良さも見せてくれた。
部顧問として指導に当たっている吉田玲子教諭は、結果を求めるだけが目的ではないと前置きして、「自分の世界をどんどん広げるためにも、支部や道内で入賞するだけで満足せずに、全国規模の大会も目指してほしい。それぞれが目標を掲げ、書へ打ち込み、紙や墨と格闘すればするほど、深みのある世界に近づくことができる。己と対峙して日々精進することによって、言葉が持つ意味、書き手の意思などが感じられる作品を作ることができればうれしいです」と話す。
墨の香りが漂う書道室には、静けさの中に念願の全国大会出場への熱気が広がっていた。
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